用途別の結論を先に

本記事の金額はすべて 2026年10月17日時点で各社公式サイトに掲載されていた通常価格(税込、以下同じ)です。期間限定のキャンペーン価格は、公開後すぐ期限が来るものが多いため載せていません。用途ごとの推奨は「今日新規で申し込めるプランの通常価格」「課金単位(時間課金の有無・最低利用期間)」「用途に合うテンプレートの有無」の 3 点で決めています。

用途候補理由
Docker で個人開発(小規模)ConoHa VPS 2GB(12ヶ月契約で月 980円)3 社とも Docker のテンプレートがある。2GB プランがあるのは ConoHa VPS とさくらのVPS で、12ヶ月契約の月額は 980円と 1,594円(石狩)
Minecraft などゲームサーバーXServer VPS 4GB(12ヶ月契約で月 2,200円)Minecraft(Java 版・統合版)のイメージが用意されている。ConoHa VPS には Minecraft テンプレートが無い
学習・検証で短期だけ使うConoHa VPS の時間課金(2GB 3.7円/時、月上限 2,033円)最低利用期間なし。数日で消すなら数百円で済む
常時稼働の小さな Web アプリConoHa VPS 2GB/4GB(36ヶ月契約で月 903円/1,691円)。リージョンや OS を自分で選びたいなら さくらのVPS長期契約で単価が下がる。さくらは石狩・大阪・東京を選べ、ISO からの OS インストールに対応

ConoHa VPS:2026年10月24日13:40から、緊急メンテナンスのため新規申込の受付が一時停止されています。再開日は未定です(10月25日に公式サイトで確認)。

再開までは、ゲームサーバーなら XServer VPS 4GB、それ以外の用途はさくらのVPS が代わりの候補です。

ConoHa VPS

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時間課金に対応。Docker・LAMP などのテンプレートで環境を数クリックで用意できる

2026年10月24日13:40から、緊急メンテナンスのため新規申込の受付が一時停止されています。再開日は未定です(10月25日に公式サイトで確認)。

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XServer VPS

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エックスサーバー系列の VPS。Minecraft などのアプリイメージを用意

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そもそも VPS が要るのか。共用レンタルサーバーで足りる人

VPS は「root 権限つきの Linux サーバーを丸ごと 1 台借りる」サービスです。自由度は高いですが、OS の更新もセキュリティ設定もバックアップも自分で行います。次の 4 つのどれにも当てはまらないなら、共用レンタルサーバーのほうが安く、手間も少なく済みます。

VPS が要る条件具体例
root 権限が要るパッケージを apt で入れたい、systemd でサービスを登録したい
任意のランタイムを動かしたいGo・Rust・Node.js・Python のアプリを自分のバージョンで動かす、Docker を使う
常駐プロセスが要るDiscord bot、バッチ、WebSocket サーバー、ゲームサーバー
任意のポートを開けたいMinecraft の 25565 番など、HTTP 以外のポートで待ち受ける

WordPress ブログや PHP 製の小さなサイトなら、共用レンタルサーバーで足ります。PHP と MySQL は最初から入っていて、SSL・バックアップ・メールも付いてきます。その場合は レンタルサーバーおすすめ 8 社比較 をご覧ください。

逆に、「Docker Compose で立てたアプリをそのまま公開したい」「Minecraft サーバーを友人と使いたい」なら、共用サーバーでは動かせません。ここから先は、その VPS が要る人向けの比較です。

3 社の詳細

ConoHa VPS

良い点

  • 時間課金がある。1 時間単位で課金され、月額に上限が付きます(2GB 3.7円/時・上限 2,033円、4GB 6.6円/時・上限 3,608円、12GB 13.2円/時・上限 7,348円)。最低利用期間はありません
  • 一括前払いの「まとめトク」は 2GB が 12ヶ月契約で月 980円、36ヶ月契約で月 903円と、3 社の中で月額を抑えやすい
  • テンプレートが開発者向けに寄っている。Docker、Dokku、LAMP/LEMP、Laravel、Django、Node.js、Rails、GitLab、Nextcloud、WordPress(KUSANAGI)など
  • 転送量は「完全無料・上限なし」(公式 FAQ)。初期費用 0円
  • OS は Ubuntu 26.04/24.04/22.04、Debian、AlmaLinux、Rocky Linux、CentOS Stream、FreeBSD など

注意点

  • Minecraft のテンプレートが無い。ゲームサーバー用は別サービス「ConoHa for GAME」で、本記事の対象外です。自分で Java を入れて Minecraft を動かすことはできます
  • 料金ページに 8GB プランが掲載されていない(2026年10月17日時点。掲載は 512MB/1GB/2GB/4GB/12GB/24GB 以上)。本記事では 8GB 帯の比較に 12GB を並べています
  • 「まとめトク」は契約期間中の途中解約ができず、返金もありません。期間を決めきれないなら時間課金から始めるほうが安全です
  • SSD は 2GB/4GB/12GB のいずれも 100GB。XServer VPS の 4GB(150GB)や、さくらのVPS の 4GB(200GB)より少ない
  • 回線帯域の記載は公式で確認できませんでした
  • 恒常的な無料お試し期間はありません

XServer VPS

良い点

  • Minecraft(Java 版・統合版ほか)のイメージがある。ほかにも Docker、WordPress、KUSANAGI、Dify、n8n、GitLab、LAMP/LEMP、Node.js など「60 種類以上」(公式トップ表記)のアプリイメージから選べます
  • 4GB プランは 4 コア・NVMe SSD 150GB、8GB プランは 6 コア・NVMe SSD 400GB。同じメモリ帯の ConoHa VPS よりディスクが大きい
  • 転送量は無制限(ネットワークは 10Gbps 共有・1 契約あたり最大 100Mbps)。初期費用 0円
  • OS は Ubuntu 22.04/24.04/26.04、AlmaLinux、Rocky Linux、Debian 12/13、CentOS Stream、Fedora、Arch、openSUSE など

注意点

  • 2GB プランは新規受付を停止中(再開時期は「未定」)。今日申し込めるのは 4GB(1ヶ月契約で月 2,640円、12ヶ月契約で月 2,200円)からです。ConoHa VPS の 2GB(12ヶ月契約で月 980円)と比べると、入り口の金額が 2 倍以上になります
  • 時間課金は無い(Linux VPS は月単位契約。時間課金があるのは GPU サーバーのみ)。最低利用期間は 1ヶ月
  • 「無料 VPS」は 2026年7月10日から新規受付を停止しており、無料お試しはありません
  • 一部のアプリイメージは 4GB/8GB 以上のプラン限定です
  • 2026年9月1日に料金が改定されています。古い記事の金額とは一致しません

さくらのVPS

良い点

  • 石狩・大阪・東京の 3 リージョンから選べる。リージョンで月額が違い、石狩が一番低い(2GB で石狩 1,738円、大阪 1,848円、東京 1,958円)
  • ISO からの手動インストールと独自 ISO のアップロードに対応。テンプレートに無い OS やカスタムイメージを使いたいときに向いている
  • SSD は 4GB プランで 200GB と 3 社で最も大きい。ストレージ変更オプションで倍の容量に変更できる(2GB 100GB→200GB、4GB 200GB→400GB、8GB 400GB→800GB。変更時の料金は申込前に公式サイトで確認)
  • スタートアップスクリプトに Minecraft(Java 版・統合版)、Docker 実行環境、WordPress、KUSANAGI、code-server、Mastodon、n8n、Dify がある
  • 無料お試しが 2 週間ある(クレジットカード払いを選ぶことが条件、お試し中はサーバー 2 台まで)。転送量は無制限、初期費用は無料

注意点

  • 最低利用期間が 3ヶ月。契約は「月額(1ヶ月ごと)」と「年額(12ヶ月一括)」の 2 種類だけで、3・6・24・36ヶ月契約はありません
  • 時間課金の記載は公式で確認できませんでした
  • 月額が 3 社で一番高い。4GB は石狩の月額で 3,520円、年額でも月換算 3,227円で、ConoHa VPS の 4GB(1ヶ月契約で月 2,189円、12ヶ月契約で月 1,791円)の 1.5 倍を超えます
  • 回線は「インターネット 100Mbps 共有回線」。ストレージ表記は「SSD」で、NVMe の明記はありません
  • 標準 OS は Ubuntu 22.04/24.04/26.04、AlmaLinux、Rocky Linux、CentOS Stream 9、Debian 11/12、KUSANAGI 9。これ以外の OS は ISO から入れる

さくらのVPS

石狩・大阪・東京のリージョンを選べる。2週間の無料お試しあり(クレジットカード払い)

公式サイトへ

料金比較表(通常価格・税込・2026年10月17日時点)

「今日新規で申し込めるプラン」だけを載せています(ConoHa VPS は 2026年10月24日から新規申込を一時停止しているため、再開までは参考として残しています)。XServer VPS の 2GB は新規受付停止中、ConoHa VPS の 8GB は料金ページに掲載が無いため、8GB 帯には 12GB を並べています。さくらのVPS は石狩リージョンの金額で、「12ヶ月」は年額一括の月換算です。ConoHa VPS の「1ヶ月」は一括前払い(まとめトク)の 1ヶ月契約で、時間課金の上限とは別です。

2GB

1ヶ月契約12ヶ月契約36ヶ月契約CPU/SSD
ConoHa VPS 2GB1,259円980円903円3 コア/100GB
さくらのVPS 2GB(石狩)1,738円1,594円(年額 19,118円)なし3 コア/100GB
XServer VPS 2GB新規受付停止中―――

4GB

1ヶ月契約12ヶ月契約36ヶ月契約CPU/SSD
ConoHa VPS 4GB2,189円1,791円1,691円4 コア/100GB
XServer VPS 4GB2,640円2,200円2,035円4 コア/NVMe 150GB
さくらのVPS 4GB(石狩)3,520円3,227円(年額 38,720円)なし4 コア/200GB

8GB 帯

1ヶ月契約12ヶ月契約36ヶ月契約CPU/SSD
XServer VPS 8GB5,280円4,400円3,850円6 コア/NVMe 400GB
ConoHa VPS 12GB(8GB は非掲載)4,389円3,591円3,192円6 コア/100GB
さくらのVPS 8GB(石狩)7,040円6,454円(年額 77,440円)なし6 コア/400GB

時間課金(ConoHa VPS のみ)

プラン単価月額上限
2GB3.7円/時2,033円
4GB6.6円/時3,608円
12GB13.2円/時7,348円

3 社とも初期費用は 0円、転送量は無制限(XServer VPS は 1 契約あたり最大 100Mbps、さくらのVPS は 100Mbps 共有回線という帯域の条件あり。ConoHa VPS の帯域は公式に記載を確認できず)です。

ConoHa VPS

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時間課金に対応。Docker・LAMP などのテンプレートで環境を数クリックで用意できる

2026年10月24日13:40から、緊急メンテナンスのため新規申込の受付が一時停止されています。再開日は未定です(10月25日に公式サイトで確認)。

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XServer VPS

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エックスサーバー系列の VPS。Minecraft などのアプリイメージを用意

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エンジニア視点の注意点

「時間課金の月額上限」は、まとめトクより高い

ConoHa VPS の時間課金は「使った時間分だけ、ただし月額に上限あり」です。2GB なら 3.7円/時で上限 2,033円。ここで見落としやすいのは、上限額 2,033円は一括前払いの 1ヶ月契約 1,259円より高いことです。

1,259円 ÷ 3.7円/時 ≒ 340 時間(14 日と少し)。つまり、月の半分より長く起動しておくなら、時間課金より 1ヶ月契約のほうが安くなります。時間課金が有利なのは「数日だけ検証して消す」「週末だけ立てる」といった使い方です。常時稼働なら、最初から 1ヶ月以上の契約にしてください。

バックアップは自前で設計する

共用レンタルサーバーでは過去 14 日分の自動バックアップが標準ですが、VPS ではそれを前提にしないでください。ディスクが壊れたとき、誤って rm したとき、戻せるかどうかは自分の設計次第です。最低限、

  • データベースのダンプを毎日取り、サーバーの外(オブジェクトストレージや別のマシン)に送る
  • Docker のボリュームを含めて tar で固め、同じく外に出す
  • 復元の手順を一度は実際に試す

をやっておきます。各社にバックアップやスナップショットのオプションがある場合も、有無・料金・世代数は申込前に公式サイトで確認してください。

セキュリティ更新は自分の仕事

テンプレートから立てた直後の VPS は、設定によってはパスワード認証の SSH がインターネット全体に開いた状態です。公開した直後からログイン試行を受けることもあります。立てた直後に、

  1. SSH を公開鍵認証に切り替え、パスワード認証を無効化する
  2. ufw などでファイアウォールを有効化し、必要なポートだけ開ける
  3. unattended-upgrades(Ubuntu/Debian)や dnf-automatic(AlmaLinux/Rocky)で自動更新を有効にする
  4. fail2ban を入れる

の 4 つは済ませてください。共用サーバーなら事業者がやってくれることが、VPS では全部自分の責任になります。この手間を払いたくない人は、前述の「共用サーバーで足りる人」に戻ってください。

ゲームサーバーのテンプレートは便利だが、中身は普通の VPS

XServer VPS の Minecraft イメージや、さくらのVPS のスタートアップスクリプトは、Java の導入とサーバーの初回起動をやってくれます。ただし出来上がるのは「Minecraft が入った普通の Linux サーバー」で、ゲーム専用に守られた環境ではありません。

  • バージョンアップ、MOD やプラグインの追加、ワールドのバックアップは自分で行う
  • 25565 番ポートを開けるので、上のセキュリティ設定は必須
  • 同時接続人数が増えるとメモリを食う。複数人で遊ぶなら 4GB 以上を選ぶのが無難

ConoHa VPS で Minecraft をやる場合は、テンプレートが無いので Java の導入から手作業になります。作業量は大きくありませんが、初めての人は XServer VPS かさくらのVPS のほうが迷いません。

よくある質問

Q. 共用レンタルサーバーと VPS はどちらが速いですか?

一概には言えません。共用サーバーは他の利用者と CPU を共有しますが、事業者が PHP や DB をチューニングしています。VPS は割り当てられた CPU コアを自由に使えますが、Web サーバーの設定は自分で行います。WordPress を素で置くだけなら共用サーバーのほうが手軽で、性能面で困ることも少ないです。

Q. 無料で試せますか?

さくらのVPS は 2 週間の無料お試しがあります(クレジットカード払いを選ぶことが条件)。XServer VPS の「無料 VPS」は新規受付停止中で、無料お試しはありません。ConoHa VPS は恒常的な無料期間が無く、時間課金で数時間試して消すのが実質的なお試しになります。

Q. Minecraft サーバーにはどれが向いていますか?

テンプレートで一発で立てたいなら XServer VPS(4GB 以上)かさくらのVPS。ConoHa VPS は Minecraft テンプレートが無く、別サービスの「ConoHa for GAME」が用意されています。本記事は ConoHa for GAME を比較対象にしていません。

Q. 8GB プランはどれを選べばいいですか?

XServer VPS 8GB が 12ヶ月契約で月 4,400円(6 コア・NVMe 400GB)。ConoHa VPS は 8GB が料金ページに無く、12GB が 12ヶ月契約で月 3,591円(6 コア・100GB)。さくらのVPS 8GB は石狩で月 7,040円(6 コア・400GB)です。ディスクを多く使うなら XServer VPS、メモリ重視でディスクは少なくてよいなら ConoHa VPS 12GB が候補になります。

Q. Windows Server は使えますか?

XServer VPS には「XServer VPS for Windows Server」という別サービスがあります。本記事は Linux VPS の比較で、Windows は対象外です。

Q. 途中でプランを上げられますか?

各社ともスケールアップの機能や手順はありますが、条件(ディスクの拡張可否、契約期間の扱い)が異なります。最初は小さく始めて後から上げる前提なら、契約期間を短く取り、上げるときに公式のマニュアルで手順を確認してください。

まとめ

用途候補
Docker で個人開発ConoHa VPS 2GB(12ヶ月契約で月 980円)
Minecraft などゲームサーバーXServer VPS 4GB(12ヶ月契約で月 2,200円)。さくらのVPS もスクリプトあり
学習・検証で短期ConoHa VPS 時間課金(2GB 3.7円/時・月上限 2,033円)
常時稼働の小さな Web アプリConoHa VPS 2GB/4GB の長期契約。リージョン・OS を選びたいならさくらのVPS
共用サーバーで足りる(WordPress・PHP サイト)レンタルサーバーおすすめ 8 社比較 へ

ConoHa VPS:2026年10月24日13:40から、緊急メンテナンスのため新規申込の受付が一時停止されています。再開日は未定です(10月25日に公式サイトで確認)。

ConoHa VPS を候補に挙げた用途では、再開まで XServer VPS 4GB かさくらのVPS から選んでください。

VPS は「安い」ではなく「自由」を買うものです。root 権限・任意のランタイム・常駐プロセス・ポート開放のどれかが要るなら VPS、要らないなら共用サーバーです。その切り分けだけ間違えなければ、3 社のどれを選んでも大きな失敗はありません。

静的サイトで DB もフォームも無いなら、そもそも VPS も共用サーバーも要らず無料枠で足りることがあります。静的サイトなら無料で運用できる で整理しています。WordPress でブログを始める人は WordPress ブログの始め方 を、共用サーバー各社の比較は 比較ランキング をご覧ください。

※ 本記事の料金は 2026年10月17日時点で各社公式サイトに掲載されていた税込の通常価格です。申込前に必ず公式サイトでご確認ください。