結論:最短ルートは「サーバー契約と同時にドメインを無料で取る」

WordPress ブログを始めるのに必要なのは、独自ドメイン・レンタルサーバー・WordPress 本体・SSL の4つです。このうち WordPress 本体と SSL は無料で、主要なレンタルサーバーならボタン一つで入ります。手間と費用の差が出るのはドメインの取り方だけです。

最短ルートは次の3手です。

  1. レンタルサーバーを 12ヶ月以上で契約し、独自ドメイン永久無料特典でドメインを取る(ドメイン会社での手続きが不要になる)
  2. サーバーの管理画面から WordPress 簡単インストール
  3. 管理画面で 無料 SSL を有効化し、WordPress の URL を https に変える

料金はすべて 2026年10月17日時点の公式サイトの表示(税込、以下同じ)です。サーバーの月額は契約期間分を一括前払いしたときの 1ヶ月あたりの換算額です。

費用の目安(初年度・12ヶ月契約)

パターンA:サーバーのドメイン無料特典を使う

項目エックスサーバー スタンダードシンレンタルサーバー ベーシックConoHa WING ベーシック(WINGパック)
サーバー月額1,100円 × 12ヶ月1,232円 × 12ヶ月通常価格は公式に表示が無いため料金ページで確認(時間課金なら月額上限 1,452円)
初期費用0円0円0円
ドメイン取得・更新0円(12ヶ月以上契約と自動更新設定が条件、1つ)0円(契約中、1つ)0円(WINGパック契約中、2つまで)
SSL0円0円0円
無料期間お試し 10日お試し 最大10日お試しなし。初月無料(月初申込で最大31日)

パターンB:ドメインを別の会社で取る(.com の場合)

サーバー代は上と同じで、次のドメイン代が加わります。

取得先取得(初年度)更新(年)サービス維持調整費Whois 情報公開代行
Xserverドメイン0円(はじめての方限定・1つ。対象外なら 1,721円)1,721円なし無料
お名前.com1円(特別価格・1人1個。過去に1円で取得済みなら 750円)1,408円別途加算(率は公式に明記なし)登録と同時申込で 0円/年、後付けは 1,078円/年
ムームードメイン750円1,728円別途加算(2026年10月は 25.50%。税抜価格に掛ける)無料
スタードメイン980円2,047円料金ページに記載なし無料

「サービス維持調整費」は表示価格に一定割合を上乗せする仕組みで、お名前.com とムームードメインにあります。Xserverドメインは「表示料金以外の追加費用は一切かかりません」と明記しています。比べるときは調整費込みの額で見てください。

初年度だけでなく 2年目以降も差が続くので、理由が無ければパターンA(特典でドメインを取る)が費用も手間も少なくて済みます。パターンB を選ぶのは、「サーバーを将来乗り換えるかもしれないので、ドメインは別会社で持っておきたい」というときです(特典で取ったドメインを他社へ移管すると 1年分の更新料金がかかります)。

手順1:ドメインを決める

ドメインは後から変えるのが大変なので、最初に決めます。

  • 文字列: ブログ名か自分の名前をローマ字で。短く、ハイフンは入れない。似た名前のサービスの商標に当たらないか検索しておく
  • TLD(末尾): 迷ったら .com。.jp は信頼感がある反面、更新料が高い(Xserverドメインで .com 1,721円/年に対し .jp 3,102円/年)うえ、サーバーの無料特典の対象外になることが多い(エックスサーバーはプレミアム以上、シンレンタルサーバーはビジネスプランのみ)
  • 特典の対象 TLD を確認: エックスサーバー・シンレンタルサーバーの通常プランは .com/.net/.org/.info/.biz/.xyz/.link/.click/.blog/.online/.site、ConoHa WING の 1つ目は .com/.net/.xyz/.tokyo/.info/.biz/.org/.shop/.club/.fun/.games/.online/.site/.space/.tech/.website/.link/.pw/.click/.blog の 20種類

決めた文字列が空いているかは、上の表のどのドメイン会社のサイトでも検索できます。取得はまだしないでください。サーバー契約時に特典で取るなら、ここで取ってしまうと二重になります。

手順2:レンタルサーバーを選ぶ

WordPress ブログの用途なら、共用レンタルサーバーの最下位〜中位プランで足ります。選ぶ軸は次の3つです。

  1. 独自ドメイン無料特典の条件(何個・どの TLD・契約期間)
  2. お試し期間と契約期間の縛り(試してから決められるか)
  3. サポート窓口(困ったとき電話・チャットで聞けるか)
エックスサーバー スタンダードシンレンタルサーバー ベーシックConoHa WING ベーシック
ディスク500GB NVMe700GB NVMe500GB SSD
ドメイン無料12ヶ月以上で 1つ、24ヶ月以上で 2つ1つ(契約期間の条件は公式に記載なし)2つ(WINGパック契約中)
お試し10日最大10日なし(初月無料・最大31日)
途中解約最低利用期間の明文なし。最短 3ヶ月契約同左WINGパックは契約期間中の途中解約不可
サポート電話・チャット(平日10〜18時)、メール電話(平日10〜18時)、メール電話・チャット・メール(平日10〜18時)
自動バックアップ14日分14日分14日分
WordPress 導入簡単インストール簡単インストールかんたんセットアップ(申込時に WordPress・テーマまで一括)

注意点も書いておきます。ConoHa WING は申込画面の「かんたんセットアップ」でドメイン・WordPress・SSL まで一括で終わる反面、WINGパックは途中解約ができず、お試し期間もありません。エックスサーバーの独自ドメイン特典は「自動更新設定」を有効にしないと付かず、お試し期間中は使えません。シンレンタルサーバーはチャットサポートの記載が公式サイトにありません。

→ 初めてで手順を減らしたいなら ConoHa WING、試してから決めたい・サポート重視ならエックスサーバーが候補です。

ConoHa WING:2026年10月24日13:40から、緊急メンテナンスのため新規申込の受付が一時停止されています。再開日は未定です(10月25日に公式サイトで確認)。

再開までに始めたい場合は、エックスサーバーかシンレンタルサーバーが候補です。

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2026年10月24日13:40から、緊急メンテナンスのため新規申込の受付が一時停止されています。再開日は未定です(10月25日に公式サイトで確認)。

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2社の詳しい違いは ConoHa WING の評判と注意点、シンレンタルサーバーとの比較は シンレンタルサーバーとエックスサーバーの違い にまとめています。8社から選びたい人は レンタルサーバーおすすめ8社比較 をどうぞ。

手順3:サーバーを契約する

申込画面で決めるのは「プラン」「契約期間」「ドメイン特典を使うか」「支払い方法」の4つです。

  • 契約期間は 12ヶ月以上にする。エックスサーバーのドメイン特典は 12ヶ月以上が条件で、月額も 3ヶ月契約(1,320円)より 12ヶ月契約(1,100円)のほうが安い
  • お試しから入るか、いきなり本契約か。エックスサーバー・シンレンタルサーバーはお試し期間中にドメイン特典が使えないため、「お試し → 本契約に切り替え → 特典でドメイン取得」の順になる。最初から続ける気なら本契約で始めたほうが早い
  • 自動更新設定を有効にする(エックスサーバーの特典条件)
  • 支払い方法: 3社ともクレジットカード対応(エックスサーバー・シンレンタルサーバーは 3Dセキュア2.0 必須)。銀行振込・コンビニ払いも選べるが、ConoHa WING の銀行振込・ペイジー・コンビニ払いは手数料 150円/件

キャンペーンについて。エックスサーバーは 2026年11月4日 17:00 まで、新規申込で12ヶ月以上の契約の初回料金を割り引いています(スタンダード 12ヶ月 990円、更新時は通常価格の 1,100円)。シンレンタルサーバーのキャッシュバックキャンペーンは 10月7日で終了しました。

→ 容量を多めに確保したいなら シンレンタルサーバー ベーシック(700GB、12ヶ月 1,232円)が候補です。

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手順4:ネームサーバー(DNS)を設定する

ドメインとサーバーを結びつける作業です。パターンA(特典で取得)なら、この手順は自動で終わります。サーバー会社がドメインを発行し、自社のネームサーバーを向けた状態で渡してくれるからです。

パターンB(別会社で取得)のときだけ、次を行います。

  1. サーバーの管理画面で「ドメイン設定」を開き、取得したドメインを追加する
  2. サーバー会社が案内するネームサーバーのホスト名(管理画面かマニュアルに複数並んでいます)を控える
  3. ドメイン会社の管理画面で、ネームサーバーを 2 で控えたものに書き換える
  4. 反映を待つ。数時間で済むこともあれば、翌日までかかることもあります。ブラウザで開いてサーバー会社の初期ページが出れば完了

エンジニアの立場から一つ補足します。ネームサーバー切り替え中は、古い設定と新しい設定が混在して「自分の PC からは見えるのに、スマホからは見えない」状態になります。故障ではないので、反映を待ってから次に進んでください。

手順5:WordPress をインストールする

3社とも管理画面に WordPress のインストール機能があります。入力するのは、対象ドメイン・サイト名・管理者ユーザー名・パスワード・メールアドレスの5つです。

  • 管理者ユーザー名を admin にしない。総当たり攻撃の最初の候補です
  • パスワードは自動生成のまま、パスワードマネージャーに保存する
  • インストール完了画面に出る「管理画面 URL」(https://ドメイン/wp-admin/)をブックマークする

ConoHa WING は申込時の「かんたんセットアップ」でここまで一括で終わります。エックスサーバー・シンレンタルサーバーは契約後にサーバーパネルから行います。すでに別サーバーで WordPress を運営している場合は、3社とも移行ツール(簡単移行/かんたん移行)があるので、手作業でファイルを移す必要はありません。

手順6:SSL を有効化して https にする

SSL 証明書は 3社とも無料で、有効化はボタン一つです。ただしサーバー側の有効化と、WordPress 側の URL 変更は別の作業なので、両方やります。

  1. サーバーの管理画面で対象ドメインの「無料 SSL」を有効にする(反映まで少し待ちます)
  2. WordPress 管理画面 → 設定 → 一般 で、「WordPress アドレス」「サイトアドレス」を http:// から https:// に書き換える
  3. http://ドメイン/ を開いて https:// に転送されるか確認する。転送されないときは、サーバーの管理画面に「常時 SSL 化」「https リダイレクト」の設定があるので有効にする

ここを飛ばすと、ブラウザに「保護されていない通信」と表示され続けます。SSL 化は後回しにするほど、記事内の画像 URL が http:// で混在して直すのが面倒になるので、記事を書く前に済ませてください。

手順7:最初にやる初期設定 5つ

記事を書き始める前に、この5つだけ済ませておきます。後から変えると記事の URL が変わるものや、済ませる前にデータを失うと戻せないものがあるためです。

1. パーマリンクを「投稿名」にする

設定 → パーマリンク で「投稿名」を選びます。既定のままだと URL が ?p=123 のような形になり、後から変えると全記事の URL が変わって被リンクと検索順位を失います。最初の1記事を書く前に決めてください。

2. テーマを決める

無料テーマで十分です。有料テーマを買うなら、サーバーの特典(エックスサーバーは「Xwrite」がプレミアム以上で無料、シンレンタルサーバーはスタンダード以上で有料テーマ無料特典)を確認してからにします。テーマの乗り換えはデザインの作り直しになるので、最初に決めたものを長く使う前提で選んでください。

3. バックアップの取り方を確認する

3社とも自動バックアップ(14日分)が標準で無料です。まずサーバーの管理画面で、自分のサイトのバックアップが取られていることと復元の手順を一度見ておいてください。加えて、テーマや WordPress 本体を更新する前には、プラグインでも手元にバックアップを取る習慣をつけると、更新で画面が真っ白になっても戻せます。

4. SEO の最低限:XML サイトマップと検索エンジンへの登録

WordPress 本体が https://ドメイン/wp-sitemap.xml を自動生成します。これを Google Search Console と Bing Webmaster Tools に登録しておくと、記事を公開したときに検索エンジンが見つけやすくなります。SEO プラグインを入れるのはこの後で構いません。最初から多機能なプラグインを入れると設定項目が多すぎて迷うので、「サイトマップ送信」「タイトルと説明文の編集」ができれば十分です。

5. PR 表記と運営者情報

アフィリエイトや広告を載せる予定があるなら、2023年10月に施行されたステマ規制(景品表示法)への対応として、広告を含む記事にはそれと分かる表記が要ります。記事の冒頭やヘッダーに「本記事には広告(アフィリエイトリンク)を含みます」と置くのが一般的です。あわせて、運営者情報・プライバシーポリシー・お問い合わせのページも作っておきます。広告サービスの審査でも求められます。

エンジニアならこう考える:WordPress 以外の選択肢

ここまで WordPress を前提に書きましたが、自分でコードを書ける人には別の道があります。静的サイトジェネレータ(Next.js、Astro、Hugo など)で HTML を生成し、Cloudflare に置く方法です。Cloudflare Workers の無料プランでは静的アセット(HTML・画像など)へのリクエストは無料・無制限(サーバー側でコードを実行するリクエストは 1日 100,000 件までの別枠)なので、静的なブログならサーバー代がかかりません。

引き換えに、記事は Markdown で書き、公開は git push になります。WordPress の管理画面・テーマ市場・プラグインは使えないので、「書くことに集中したい」「デザインを自分で作りたくない」人には向きません。また、無料ホスティングには商用利用の制限があるサービスもあり、アフィリエイトサイトに使えないものもあります。

判断材料は 静的サイトを無料でホスティングする方法 にまとめています。この記事の構成(ドメイン・SSL・バックアップ)はどちらを選んでも共通なので、迷っているなら先にドメインだけ決めておくと後で困りません。

よくある質問

無料ブログサービスではだめ?

始めるだけなら無料ブログでも構いません。独自ドメインとサーバーを持つ利点は、「運営元の規約変更やサービス終了に左右されない」「広告の掲載を自分で決められる」「引っ越すときに URL を維持できる」の3つです。収益化や長期運営を考えているなら、最初から独自ドメインで始めたほうが後の移行コストを払わずに済みます。

ドメインは .com と .jp どちらがいい?

個人ブログなら .com を勧めます。理由は更新料の差(Xserverドメインで .com 1,721円/年、.jp 3,102円/年)と、サーバーの無料特典の対象になりやすいことです。.jp は日本国内の住所が必要で、1年契約のみのドメイン会社もあります。

契約期間は何ヶ月にすればいい?

12ヶ月を基準にしてください。ドメイン無料特典の条件(エックスサーバーは 12ヶ月以上)を満たし、月額も 3ヶ月・6ヶ月契約より下がります。24ヶ月・36ヶ月はさらに安くなりますが、途中解約時の残期間分は戻らない前提なので、続ける確信が持ててからで十分です。

お試し期間中に独自ドメインの無料特典は使える?

エックスサーバー・シンレンタルサーバーとも、お試し期間中は使えません。本契約に切り替えてから特典を申請します。ConoHa WING にはお試し制度自体が無く、WINGパック契約と同時にドメインを取得します。

VPS で自分で立てたほうが安い?

WordPress ブログ 1つのためなら、共用レンタルサーバーのほうが安く手間も少ないです。VPS は OS の更新・セキュリティ設定・バックアップをすべて自分で行うので、Web アプリを動かしたい人向けです。詳しくは 個人開発向け VPS 比較 を読んでください。

まとめ

手順やること所要時間の目安
1ドメインの文字列と TLD を決める(.com 推奨)30分
2サーバーを選ぶ(特典条件・お試し・サポートで比較)30分
312ヶ月以上で契約し、特典でドメインを取る15分
4ネームサーバー設定(特典取得なら不要)反映待ち含め数時間〜翌日
5WordPress 簡単インストール10分
6無料 SSL 有効化と https 化15分
7パーマリンク・テーマ・バックアップ・サイトマップ・PR 表記1時間
  • サーバー契約と同時にドメイン無料特典を使うのが、費用も手間も少ない
  • SSL 化とパーマリンク設定は最初の記事を書く前に終わらせる
  • 初年度の費用は「サーバー月額 × 12ヶ月」がほぼすべて。ドメインを別で取るなら、サービス維持調整費込みの額で比べる

ConoHa WING

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GMO 運営。WordPress かんたんセットアップで初期構築が速い

2026年10月24日13:40から、緊急メンテナンスのため新規申込の受付が一時停止されています。再開日は未定です(10月25日に公式サイトで確認)。

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※ 本記事の料金・仕様は 2026年10月17日時点の各社公式サイトの情報です(料金はすべて税込)。キャンペーンの条件は変わるため、申込前に必ず公式サイトでご確認ください。